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グレートフルグレープフルーツ

2017年1月18日ー22日

 OuBaiTo-Riプロデュース公演

「グレートフルグレープフルーツ」

 ワーサルシアター

おぼんろ ヴルルの島 の余韻に浸りたい所なのだが、次なる作品に取り掛からなくてはならない。(2016年を振り返るのはまた別の機会に書くとして♪)

私がプロデュ−スをする作品だ。

この時期、個人的にいろいろな事が起きている。

もう数日で世に誕生する第二子を迎える準備だったり。(年末は大阪に帰るぞ♪そしてタイミングよく出産して欲しい、出来れば立ち会いたい。)

2017年1月公演成功なくして、

自分の役者人生はありえないぐらい気合い入れてます。

無駄な時間を過ごしたくない。

観て頂きたい。

下記の文章は今回、作、演出を担当、私が所属する劇団「おぼんろ」の主宰でもある末原拓馬のインタビュー記事。

パンフレットで使う予定のこの記事を敢えてここで使わせてもらった。

おぼんろを知らない方々へのメッセージに少しでもなれば。

グレートフルグレープフルーツ通称「グレグレ」を通して、おぼんろの世界、末原の世界を知ってもらえるように。このブログを通して書いていきます(拙い文章なので想いが伝わるかどうか不安ですが)

更に、世の中には素晴らしい役者が存在する事も提示したい。

スタジオライフの笠原浩夫氏、山本芳樹氏。

おぼんろのわかばやしめぐみ。

いろいろな劇団を渡り歩いている土田卓氏。

4人とも「主演」を張ってきた素晴らしい役者さんなのです。

今回、末原作品で4人プラス私がガチぶつかり合う様をご覧いただきたい。

この公演を終われば、それぞれのホームグラウンドで活躍するのは当たり前なのだが、

このメンバーで末原の作品を観れるのは、グレグレしかない。

(個人的にはユニットを創りたいぐらいの魅力的なメンバーなのだが)

今一度呟きます。

観ていただきたいのです。

「末原拓馬」インタビュー

美しい物語りであるという点では、今までと何も変わらないと思う。

ホームグラウンドのおぼんろでは、毎回絵本のような幻想的な世界をつくり出す末原拓馬にとって、このOuBaiTo-Riプロデュースはまさに新境地。連続バラバラ殺人事件というサスペンスフルなアウトラインから、福岡という実在の地名が登場するところまで、まるで別作家の書いた作品のような印象すらある。ベースとなるのは、末原拓馬による個人企画『ひとりじゃできねぇもん』で生まれた即興芝居だ。

「『肉』『光』『風』の3つお題をもらって即興でお芝居をやったの。まずは『光』を新幹線のひかりにしようってことで、新幹線に乗っているところから始めて。俺の中で、新幹線に乗って行く場所って言ったら、なぜか福岡ってイメージがあるんだよね。それで福岡に行くって設定にして。そしたら途中でイベントの運営を手伝ってくれている友達が『そのとき、突然指が消えた』って茶々を入れてきたの。何かそれが面白いなって乗っかって。親指以外の全部の指が消えて、だから何でもOKしかできない。イエスマンだ、なんてアイデアが閃いて。そこでできた物語りがすげえ面白かったから、どっかで使いたいなっていうのは考えていたんだよね」

スイッチが入った瞬間に、おびただしい量の言葉とアイデアが溢れ出てくる。末原拓馬の創作の源泉に、枯渇の文字はない。

「フライヤーにも載っけてる『産気づくタイミングを~』ってモノローグもね、新宿の街にいたとき、いきなり浮かんできたの。それで、その場でノートに書きこんで。こういうときに大事なのは『全部をアリ』にすること。まずは勢いでいろいろ書いて、そしたら脳の性能がいいから(笑)、後で勝手につながっていくんだよね」

そう創作の裏側を話す。その表情は、物語りという玩具を手に入れてはしゃぐ子どものように楽しそうだ。

「おぼんろとまったく違うもののように見えるかもしれないけど、美しい物語りであるってことは変わらないと思う。その美しさを際立たせるための方法が違うっていう感じかな。たとえば、ゴミ捨て場に咲くからこそ一層美しく見える花もあるだろうし、煌びやかなところにさらに煌びやかなものを置くことで輝くものある。要は、その違いじゃないかな」

印象的なのは「怪物」というキーワードだ。

「たとえば、芥川龍之介が自殺したのも、『僕の将来に対する唯ぼんやりした不安』って書いてたけど、それってつまり心の中を怪物にガジガジと噛まれてたんじゃないかなって。怪物っていうのは、メタファーで。世の中に根ざす圧倒的な闇だったり、悲しみや恥じらい、あるいは恐怖の権化だったり。そういうものを『怪物』と俺は呼んでいるわけです」

今回は、日頃からよく知る劇団員だけではなく、初めて作品づくりを共にする3人の客演がいることも新鮮だ。

「俺がすべきことは、ただもう真摯であるだけ。俺が怯えたり試したりすると絶対あっちもわかるから。大事なのは、尊敬の気持ち。そこに尊敬さえあれば、『俺はこういうのが見たい』とか『こういうことがしたい』とか遠慮なく言い合えるようになると思う。まあ、人間好きだからね、俺は。たぶん大丈夫。笠原さん、山本さん、土田さん、すごいいい人そうだし。ちょっと癖がありそうなところも含めてね(笑)、今は楽しみだなって気持ちでいっぱいです」

物語りを贈るということにこだわり続ける拓馬。その想いは、今回も変わらない。

「特に今回はさひがしさんへの気持ちが強いかな。この『Grateful Grapefuruit』はさひがしさんへのラブレターだね。だって自分がつくり得るいちばんのプレゼントは、物語りだから」

愛すべき長兄へ。手のかかる末っ子が贈った物語りは、どんな結末を迎えるのだろうか

インタビュー 横川良明

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